クリスマス・キャロル

話がわかりやすくて、良い映画でした。

主人公のエベネーザ・スクルージは、冷酷無慈悲、お金儲けのためにはなんでもやるような人間。クリスマスでお祝いムードの時も「くだらない」と一蹴します。救貧院のために寄付をしてくださいと言っても「働かない奴のためになんで金を出すんだ。いい口減らしだ」と相手にしない。そんな主人公に3人の亡霊が現れ、改心させるというお話。小説が元になっています。

この映画で一番じんわりきたのが、従業員のクラチットの家に亡霊に連れて行かれるシーン。スクルージと亡霊の姿は相手には見えないというシチュエーションです。クラチットはスクルージにとても冷遇されていました。クリスマスの休みをとる時もスクルージにネチネチ言われてきたのです。しかし、クラチットはクリスマスのお祝いのご馳走の前で言います。「スクルージさんのために祈りましょう」妻は「いやよ、あんな奴のために」というようなことを言うのですが、夫は静かになだめ祈るのです。

ふだん冷たく扱わえている相手のために祈れますか? 祈れないですよね。
どんなに冷たく扱われても、彼がサラリーを払ってくれるから、家族の生活がある。だから感謝しよう。クラチットは大事なことを忘れていないのです。クラチットみたいな一家の主は素敵ですね。スクルージは「当然だ」みたいな感じなのですが、彼の心にグサリと来たのは間違いありませんね。ひさびさに見ていて心がホッとした映画でした。

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